育て方のコツ

小竹が答える!初心者の方向け『育て方のコツ』#2『肥料』編

Q:②「家庭菜園のオススメ肥料って?」

パナプラス代表 小竹花絵
パナプラス代表
小竹花絵

一般的には有機肥料がいいと言われていますが、果たして本当にいいのでしょうか?確かによいのですが、使い方を間違ってしまうと、かえって植物を枯らしてしまうこともあるのです。ではいったいどうしたらよいのでしょうか?

実は初心者でも簡単に元気で美味しい野菜を育てるコツがあるのです。今回はそのコツをパナプラス代表小竹が詳しくお伝えいたします。ぜひ最後までお読みください。

インタビュワーみみずくん

第一弾は「土」でしたが、第二弾は「肥料」について知りたいです。どんな肥料がいいんでしょうか?

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小竹が答える!初心者の方向け『育て方のコツ』①『土』編 「家庭菜園の土はどれがいいの?」

一般的には「有機肥料」がいいって言われているよね。

そうですね。そういうお話はよく耳にします。

個人的にもいいとは思うんです。でも「家庭園芸で」って考えると、普段の生活が忙しくて、こまめに手をかけられない場合が多いと思うんですよ。私はメーカーの人間ではないからそこまで詳しくは分かりませんが、化学肥料も材料の元をたどれば天然の素材からできているはずなんです。

なるほど。

そう考えると、「化学肥料はだめで、有機肥料はいい」というのは必ずしもそうではないというか。違うなと思っていて。私は「化学肥料+有機肥料」みたいに使い分けるのもありなのではないかと思っています。

使い分けが大事なんですね。

とは言え、初心者には難しいと思うので、まずは化学肥料を使うというのがいいと思います。 それに肥料はやればやっただけいいというわけでもなくて。やりすぎてしまうとかえって濃度障害が起こって、植物が枯れてしまうこともあるんです。

それは避けたい…(汗)

その点、化学肥料は量がはっきり決まっているから、初心者でも分かりやすいという特徴があります。有機肥料の場合は種類がたくさんあるので、状況に合わせて組み合わせることが大事なんですけど、それは手間がかかるんです。化学肥料は一種類でもいいけど、有機肥料の場合は一種類だけやればいいというわけではないので。

そうなんですか!結構複雑なんですね。

人間もそうじゃないですか。例えば「豆乳だけ」「魚だけ」「野菜だけ」ではアンバランスになってしまうけど、バランスよく色んなものを食べることが、健康にいいですよね。

確かに。植物も同じなんですね。

うん。それに「リービッヒの法則」というのがあって。植物に肥料をあげたからって、その植物が100%肥料を吸収するわけではないんですよ。

ええ!?そんなぁ。

「吸いやすい栄養」と「吸いにくい栄養」が凸凹しているというか、個体で全然違うんです。ミニトマトの品種を例にとっても、それぞれの品種は似て非なるものだから、吸収の仕方が違います。だから、いくらいい肥料をあげたからって一番低いラインしか吸わないんです。

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そこまで考えないといけないんですね。なんだか難しそう。

あと、肥料同士の相性もあって、プロでさえ失敗することもあるんですよ(笑)

小竹さんも失敗されたということですか?

そうそう(笑)拮抗作用って言って、肥料同士の相性が悪いとお互いに効果を打ち消し合っちゃうことがあるんです。私はそのとき有機肥料がいいからと「えいや!えいや!」ってどんどん入れたんですけど、えらいことになりました(笑)

(笑)

まあ、何でも経験ですけどね。 というわけなんで、化学肥料と有機肥料を合わせるのはいいとは思うんですが、色々と難しいから、まず初心者の方は化学肥料を適量で使うというのがいいんじゃないでしょうか。

コツのイメージ写真

わかりました!

ホームセンターや園芸店に売っていると思うので、ぜひ買ってみてくださいね♪

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