農場の様子

種まき

プラグとよばれる種まき専用のトレーに種子を播きます。
同じ大きさのトレーに種子を播く部屋が仕切られていて、そこに種まき専用の培地を詰めます。大きいものは128個穴がありますが、他にも200穴288穴406穴があります。パナプラスではピンセットで播いたり、専用の播種機で種子を播いていきます。種子の形は品種ごとにそれぞれ特徴があり、色々な形があってとてもかわいいです。
また、小さな種子を播く時にいつも思うのですが、「こんな小さな種子が発芽して成長して実を着ける」とはとても想像ができません。種子はエネルギーの塊です。種子は生きています。じっと声を潜めて出番を待っています。

発芽

植物には種類ごとに発芽温度帯があります。適正な温度管理に加え湿度管理を行い、トレーごとに発芽のタイミングを合わせていきます。
小さな種子から小さな双葉がみえるとホッと一安心です。新しい命の誕生です。生まれた新しい命は植物版の保育器の中でしばらくの間過ごします。保育器の中はいつも小さな苗たちが歌っている様にみえます。

植え付け

植え付けの適期に達した苗は、私たちの手で一つ一つ丁寧に植え付けられます。
植物は生き物であり、工業製品とは違います。同じように見えても同じものは一つとして存在しません。個性溢れる苗たちが気持ちよく過ごせるように少し広めのお部屋に移動します。人間で考えると幼稚園に入学する頃でしょうか。

生育

ご注文いただいたお客様の納期に合わせて生育を調整していきます。
温度、湿度、肥料、水やりなどで種まきのロットごとに生育を出来るだけ揃えていきます。人間に例えると幼稚園を卒園の頃でしょうか。

出荷

いよいよ新しいお家に引越しです。良い苗を一つ一つ選び、商品にラベル(販促物)を付けて身支度を整えます。いよいよ小学校に入学です!
商品を送り出しても、春先は気温が下がると「寒くないかな?」突風が吹くと「ちゃんと耐えてるかな?」台風が来ると「雨風を凌いでもらえているかな?」とか考えてしまいます。苗は人間に例えると小学校の入学式を終えたばかりの子供たちと一緒です。
植物は自分から発することはありませんから、人間が植物の声に耳を傾け、その植物に合った環境を作ってやって欲しい、そんな風に思っています。そうすればきっと植物も期待に応えてくれるハズです。